コミュニケーションスキルは看護師にとって必要不可欠

看護師は入院中の病院内で最も患者と関わる時間が長い医療従事者だといえます。入院してしまうと患者は1日のほとんどを病室で過ごし、病棟には24時間常に看護師が数人いる状況になるので、当然のことです。入院中の生活環境の善悪は看護師とのコミュニケーションによって左右されることはいうまでもありません。特に緩和ケアは、医療行為よりも療養生活を目的とした入院です。看護師の精神的なケアによって、患者は劇的に改善する可能性もあります。

そもそも看護師になるためには看護専門学校や大学の看護学部を卒業し、国家試験に合格しなければなりません。看護師になるための教育は最短で3年必要で、その3年間の間に各科への看護実習を行っています。看護実習では実際に病院に入院している患者を1人受け持ち、情報収集、アセスメント、看護介入、評価を繰り返し、実際に検温や清拭などの看護行為も行います。もちろん、看護師免許がないと行えない点滴や採血等の医療行為は行っていません。

この看護実習で一番課題になるのは情報収集のためのコミュニケーション能力だといえます。カルテから集めた情報だけでは看護はできないのです。情報がなければ問題点を見つけることができず、必要な看護を見つけることもできません。そしてなにより、患者と信頼関係を築くことができないと、患者から拒否されてしまうこともあるのです。わからないことを指導者に聞くことができないと、やる気がないと判断されて単位を取得できなことも。また、学生同士で意見交換ができないとカンファレンスが成立せず、これもまた実習の単位がもらえなくなってしまうこともあり得ます。これは就職後も同じで、患者とコミュニケーションが取れないと患者の異変を察知することができないので、看護師として大きな欠点となってしまいます。そのため、看護師への教育として接遇の研修を取り入れる病院が多くなっているのが現状です。

接遇の研修で得たコミュニケーションスキルは緩和ケアでも活かすことができるでしょう。医療行為ではないからと、コミュニケーションスキルを侮ってはいけません。

Proudly powered by WordPress | Theme: Crimson Blog by Crimson Themes.